日本航空、１６２億円の赤字に…全日空と明暗分ける

5月9日22時40分配信 読売新聞
 　日本航空が９日発表した２００７年３月期連結決算は、税引き後利益が１６２億円の赤字（前期は４７２億円の赤字）となった。 　一方、全日本空輸が同日発表した０７年３月期決算は、税引き後利益が３２６億円（前期比２２・２％増）と大幅増で、０１年３月期（４０２億円）に次ぐ過去２番目の水準となり、両社の明暗が分かれた。 　日航の税引き後赤字は２期連続で、今期は、監査法人が将来の収益の安定性に疑問を呈したことから、繰り延べ税金資産を５４４億円取り崩したのが主因だ。今年４月に実施した早期退職募集に伴う６０億円の特別損失も前倒し計上した。 　ただ、売上高は前期比４・７％増の２兆３０１９億円で過去最高を更新し、本業のもうけを示す営業利益は２２９億円（前期は２６８億円の赤字）で、旅客需要の回復を受け、ともに２月時点の予想を上回った。 

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