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ニンニキニキニキ日記。
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ベトナム最大の都市ホーチミンから北東に約200キロ、バスで8時間ほどの高原の街・ダラットに片山敬子さん(25)の職場があります。岡山大国際センター助教の片山さんは、岡山大が交流を深めているベトナム国立ダラット大に昨年9月から日本語教師として派遣されています。秋の新学期を前に一時帰国した片山さんにダラットでの生活を聞きました。
 標高1400メートル以上、かつてのフランス統治時代に避暑地として開発されたというダラット。一年を通じて20度前後で、暑い日でも25度程度の涼しさだそうです。6月末に帰国した片山さんには、湿気がまとわりつく日本の夏の暑さは格別だったようです。
 ダラット大は学生約2万人。片山さんは日本語・日本文化学科の学生に週2、3回、150分ずつ日本語を教えています。昨年9月から1年間受け持った2年生は38人で、うち男性は4人。女性が圧倒的に多いようです。1年生で文法をベトナム人教師に習った学生たちに2年次から日本語会話を中心に教えます。写真は片山さん(後列右側の黒縁眼鏡)と教え子たちです。
 学生たちの印象を聞くと「岡山大生とよく似ています。楽しく遊ぶのが好きだし、お金がないのも同じ」。ただ、「将来のことをしっかり考えています」。ダラットの学生のほうが自分の未来を具体的に思い描いているようです。
 例えば日本語専攻の学生は「日本の企業に入りたい」「日本語の通訳、ガイドを目指したい」と自身のキャリアづくりに明確な考えを持っています。ホーチミンと周辺には約300の日本企業が進出していることもあって、学生の日本語への関心も高そうです。日本の映画や音楽にも注目が集まり、宮崎駿監督のアニメ映画や、宇多田ヒカルさん、中島美嘉さんの曲なども大人気とか。中島さんのヒット曲はベトナム語でもカバーされています。
 新学期には教え子たちと再会しますが、片山さんには「30年前の日本人のような素朴な姿」に映ります。「日本人と同じように恥ずかしがりやなんです。でも慣れたら『先生、先生』と慕ってくれます」「ただ、お金のありがたみはよく分かっていて、日本の学生と同じように家庭教師やウエートレスのアルバイトをしているんですが、お金はまず一番に親にプレゼントしていますね」。学生の男女間は極めてまじめで、片山さんがキスのことなどを話題にしても「とんでもないです。先生はスケベです」と真っ赤になって宣告されたといいます。
 2年目に入る日本語教師生活ですが、大学の寮で暮らす片山さんには地域の人たちとのふれ合いも楽しみです。近所の人が「ごはん、食べて行きな」「果物持って行って」「コーヒー飲んで行って」と、よく声をかけてくれます。親しくなったベトナムの「お父さん、お母さん」から言葉や料理を習い、歌を覚えることも新たなテーマ。学生にとっても片山さんにとっても、次の1年はさらに充実しそうです。

<毎日新聞ニュースより>

いくら裕福に育ってもお金のありがたみはしっかりわかる子になってほしいですね。日本人はお金のありがたみを忘れてしまっている子たくさんいるんじゃないでしょうか。
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material by: * Photograph by:Sayo(Le*gume)