ビクターとケンウッド、08年経営統合で合意の見通し＝関係筋

6月23日10時51分配信 ロイター


　［東京　２３日　ロイター］　日本ビクター <6792> とケンウッド <6765> が経営統合することで合意する見通しとなった。複数の関係筋が２３日、ロイターに語った。２００８年にも両社は共同持ち株会社を設立し、ビクターの親会社である松下電器産業 <6752> は同持ち株会社にビクター株を売却する。松下は懸案だったビクターの経営再建をケンウッドにゆだねる一方、ビクターとケンウッドは統合による体質強化を通じて、成熟化と競争激化が進む音響・映像（ＡＶ）機器市場での生き残りを目指す。
　関係筋によると、ビクターはすでに松下に対し、業界再編の相手としてケンウッドと交渉を進める意向を伝えた。ケンウッドはかねてから松下に対しビクターと統合する意欲を示していた。今後、ビクターとケンウッドは統合に向けた詳細について本格的な交渉に入り、来月中の最終的な合意を目指す。
　統合計画では、ケンウッドがビクターによる約２００億円の第三者割当増資を引き受け、ビクターに１３％程度出資する。その後、両社は２００８年にも共同持ち株会社を設立し、ビクターとケンウッドが同持ち株会社の傘下にそれぞれ入る。ビクター株の５２．４％を保有する松下は、同持ち株会社にビクター株を売却する。



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