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ニンニキニキニキ日記。
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6月1日20時57分配信 毎日新聞


 東京都が出資して05年4月に開業した新銀行東京は1日、07年3月期単独決算が547億円の最終(当期)赤字になったと発表した。融資先の中小企業の焦げ付きが相次いだのが原因。同行は経営トップの仁司泰正代表執行役(66)の退任など人事を刷新し、08年3月期の黒字化目標を10年3月期に2年先延ばしする中期経営計画の見直しを行う。
 新銀行東京は貸し渋りに悩む中小企業を支援するとして、石原慎太郎都知事が03年の2期目の知事選の公約の目玉に掲げ、都が1000億円出資して設立した。今期も含めた累積赤字は849億円に膨らみ、都の出資分としては資本金(1187億円)の比率(84%)に応じれば約715億円が減じた計算になる。
 預金残高は5231億円と目標の4800億円を上回ったが、主力の中小企業向けの融資・保証残高は2009億円で、計画の6割にとどまり、本業のもうけを示す業務純益も85億円の赤字だった。不良債権比率は前期比5.52ポイント増の6.42%に悪化し、健全性を示す自己資本比率も同9.71ポイント減の20.6%となった。【木村健二】
 ▽金融政策に詳しい山口義行・立教大教授の話 このままでは資本増強をしなければならない可能性もある。政策が正しかったのかどうか、都の撤退を含め抜本的な検討を始めるべきだ。
 ◇事業モデルは事実上崩壊
 07年3月期単独決算で547億円の最終(当期)赤字を出した新銀行東京は、1日に発表した新中期経営計画で融資残高の圧縮や審査の厳格化を打ち出した。「貸し渋り、貸しはがしをなくすという崇高な理念」(森田徹・次期代表執行役)に基づく事業モデルは、事実上崩壊したことになる。地域金融機関の経営手法を取り入れて10年3月期の黒字転換を目指すが、先行きは厳しい。
 新銀行は、個々の企業の財務状況を詳細に調査せず、公表されている財務情報などから、機械的に貸し倒れの危険性を判定するスコアリングモデルで迅速に融資する手法を取ってきた。しかし、融資先の返済遅れや返済不能の割合は大手行の4倍近い10%に達した。
 同行は、「スコアリングモデルを信頼しすぎた」(仁司泰正代表執行役)ためと分析。今後は他の地域金融機関と同様、顧客管理と与信管理を重視し、慎重な融資姿勢を取らざるを得ず、存在意義が揺らぐ。巨額の累積赤字の解消時期の見通しもなく、新銀行は岐路に立たされている


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